英検準一級二次試験をほぼ満点に導いたスピーキング練習

英語を書くのは割とできるけど、英語を話すのが苦手という方、おられませんか?

日本の英語教育は年々変化しているとはいえ、読み書きの比重が大きくなりがち。ましてや、昭和生まれ世代ですと、学校の英語の授業で話す機会といえば、先生の質問に答える、英語の教科書を読むくらいだったかもしれません。

同じアウトプットでも、書くのと話すのではそのスピード感が違います。書く場合なら、頭の中で考えたことを文字にしながら、その表現は正しいのか、単語のチョイスは間違っていないかなどをチェックすることもできますし、書き終わった後でさらに読み直して修正することもできます。一方、話す場合は言葉に出してしまった瞬間から取り消すことはできず、自分が話し始めたら、本当に言いたいことを自分のボキャブラリーで全て言えるのかどうか確認する間もなく言葉が進んでしまうことも多々。加えて、流暢に喋らなければという無意識のプレッシャーを感じることもあるでしょう。そうなると言いよどんだり、言い直したりしてはいけないような気持ちになり、ますます焦ってしまう。その結果、言いたいことと全然違うことを言ってしまったり、結局何が言いたいのか自分でも分からなくなってしまったりすることもあるかもしれません。

日本語でもそうですが、淀みなく、立て板に水のように話す人の話が、必ずしも分かりやすいかというと、実はそうではないのです。発せられる言葉、つまり情報がどんどん入ってくると、途中でその情報を頭の中で整理したり、咀嚼したりする時間が必要となります。ですから、しゃべっている合間に適度な間合いが入ることは、聞いている人にとっては、情報整理に必要な時間になります。英語もそうです。焦って話すことはありません。言葉に迷ったり、言いたい事を頭の中でまとめたりする時間は堂々と取ればいいのです。もちろん3分も5分も黙ってしまうのはいけませんが、自然な間合いはむしろ必要な事なのです。

それでも言いたいことがちゃんと英語で言えないという方にオススメの練習法をご紹介します。ノートもペンもいらない、机に向かう必要もない、とても簡単な方法です。電車に乗っている時、お風呂に入っている時、食器洗いをしている時、などなど頭の中を自由に動かせる時間を使ってできる練習です。

・ その日にあったこと(朝にやるなら、前の日にあったこと)を日記に書くように思い出す。

・ その出来事を誰かに英語で話すなら、どうやって話すかを頭の中で考える。

 例えば、「今日学校の体育の授業の時にサッカーをやったの。私は球技が苦手だから、ゴールキーパーをやりたかったけど、じゃんけんに負けてしまって、フォワードになってしまった。30分の試合の間、ボールを蹴ったのは1回だけ。あとはずっと走っていたからすごく疲れたよ」。

そんな他愛もない「あなたの日常」を英語で話すようなイメージです。

・ その中でどう言っていいか分からない言葉、表現があれば、出来るだけ早いうちに辞書などで調べます。もちろんインターネットで検索するのもOKです。

・ これをひたすら毎日繰り返す。

これだけです。

大事なのは、分からない言葉、表現を毎回きちんと調べることだけです。

調べているうちに、「そういえばこの単語、前も調べたなぁ」という単語が出てくると思います。その単語はきっと「あなたの日常を語るのに必要なのに、あなたの身についていない単語」です。そういう単語をどんどん覚えていって、調べなくともスムーズに使えるようにしていくのが、この練習のポイントです。

そうすることで、あなたが自分自身のことを語るのに必要な単語がどんどん蓄積されていきます。もしかしたら受験英語にはあまり使われない単語かもしれません。英検やTOEICの頻出単語リストにも載っていない単語かもしれません。でも、あなたにとっては必要な単語なのです。

例えば、面接試験では「中学生は学校の授業でスポーツをする必要があると思いますか?」などという質問が出る可能性もあります。そんな時に、先ほどのサッカーの体験を話すこともできますね。「私は球技が苦手です。ある日体育の授業でサッカーをやったことがあります。じゃんけんに負けてフォワードになり、30分間ほとんどボールを蹴ることもなく、走り回ったことがあります。それでクタクタに疲れて、その後の授業をずっと寝てしまっていました。だからスポーツは授業に必要だとは思いません」など、自らの体験を盛り込んだ回答を導き出せるのです。

このように、あなた自身のことを語るのに必要な単語が身につけば、英会話や、英語の面接試験などで、自分自身の体験を盛り込んで質問に答えていくことが楽になっていきます。この練習を繰り返している人は、自分自身のことを語るのに慣れて、自分を語るのに必要なボキャブラリーを身につけているので、直接的に面接試験に生かすことができます。

スタイン流TEST SKILLSアシスタントティーチャー、小谷スタイン真美子は日本生まれ、日本育ちで海外に住んだ経験もありませんが、この方法で英語での会話がスムーズにできるようになりました。最初はうんざりするほど言えない言葉がありましたが、毎日続けていくうちに、だんだんと自分に必要な単語が分かってきました。スタイン流TEST SKILLSの英検面接練習と、このボキャブラリーの獲得方法を使い、英検準1級の面接試験に臨みました。結果は、38点が満点ですが、37点で合格しています。

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